推理一覧

バッカスメンバーの普段の生活を材料にしたフィクションです。
• 登場人物がバッカスメンバーであるとは、必ずしも明確には述べていないつもりです。
 

 4 踊り子(実況編)

観客は数名だった。
舞台の踊り子の数の方が多いくらい、劇場は寂れていた。
Mochizukiは、あくびをしながら、舞台を見ていた。側では友人のIshikawaまで、居眠りしかけていた。
二人は、家族に隠れてこの劇場に来ていた。その後ろめたさに、二人は、舞台に上がるという過激な行動は控え、花道のはずれにある椅子に腰掛けていた。
二人が見に来たのは、その舞台のONOとか言うNO1の踊り子だった。
元気のいい客が、何度もその踊り子にクライマックスをねだった。

  • • 早くやってよ!

でも、NO1踊り子は、舞台のはずれで踊りつづけた。
奥深い観客席までは、その色香が届かないでいる。おまけにその踊り子は、クライマックスのシーンで、足を閉じ、何度もその瞬間を拒み続けているように見えた。
Mochizukiは、Ishikawaに言った。

  • • やはり、ここは場末のストリップだぜ

Ishikawaも言った。

  • • そうさ、見せそうで、見せないのがあの踊り子さ

Mochizukiのため息は、他の観客にも聞こえてきた。Nishinaも、相づちを打って、膝を抱えた。


その踊り子には、20分の出演時間が与えられていた。
観客の反応が気になり、踊り子は体が少しだけ固くなっていただけで、意図して見せなかったのではなかった。

  • • 早く、客に満足のゆく演技を見せなければ

踊り子はそう思い続けていた。
舞台では、後ろの方で大柄なSibakoと呼ばれる踊り子が踊っていた。
ある時、その踊り子が、

  • • 目を瞑れば、上手く入るわよ

とN01踊り子に耳打ちしたことがあった。
だからNO1踊り子は、その後で、チャンスがきたら、教えられたように目を瞑って首を振ろうと考えていた。
そこに、元気のいいMiyamaeと呼ばれる客が、また「早く入れてよ」と叫びだすのが聞こえてきた。そして、いよいよその瞬間がやってきた。
N01踊り子の放った見事なヘディングシュートは、観客のため息を歓声に変えた。
 
バージョンアップ前E36
 
 
 
 
 

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