考察

 

２6　   なぜ飯島は弄られるのか（飯島の切れと弁証法）

練習でも試合でも、年上からでも年下からでも、飯島が好きでも嫌いでも、飯島は弄（いじ）られる
弄られた時、飯島は時々切れることがある。
怒るのでなく、ただ切れるのが飯島である。
そして、その切れ方がプレーと同じように切れがあると、また弄られる。
飯島のサッカーは、これを弄る観客の反応を統一して、さらに永遠の高みを目指すことになる。

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２０１８年５月４日の７対７のミニゲーム
飯島は、いつもの通り右サイドでボールをもらうとドリブルで駆け上がる。
相手DFが来るのを見て、スピードを落とす、そしてフェイント、また縦に駆け出す
ニックネイムの（リトル）ウイングそのままのプレーだ。
相手DFが来ないと、その到着するまで待っているところなど、鎌倉武士のようだ。
 
ところで、この日のプレーだ。
飯島は、俊足の森が駆け寄ってくるのを待って、いつものフェイントをかけた。
そして、縦に抜けよう動く。
しかし、森の足にボールがかかり、簡単にボールを奪われた。
おまけに、飯島は転んだ（気がする）。
 
誰かが言った。

これを聞いた飯島は、この日のプレーに切れはなくても、気持ちが切れてこう言った。

そして、さらに、こう付け加えた。

この出来事の後で、飯島の要望に応えて、足に自分の名前を書いておくようにした若者はいない。