考察
サッカーの概念を用いて、あらゆる社会的事象を分析・認識しようとする試み
18 桜とPK
2007年3月17日のGスポーツ戦は、バッカスにまた新たなる著名人を作り出した。
試合後の話題は、PKを避けた「バッカス中級問題に登場する著名人」と、PKに理由はないと名言を呟いた「バッカス上級問題に登場する著名人」に集まった。
そして、このPK秘話を、さらに大久保が告白した。
「バッカス中級の問題にも登場する著名人」が、あの瞬間目の前に居られたのです。しかも、ハンドをした相手方DFの目の前に。そして、「バッカス中級の問題にも登場する著名人」は笛がなるか鳴らないかのうちに視界から消え始め、すれ違いざまにこうささやいたのです。
- 「お前、やっとけ...」と。
本当です。
その場を去るとき、「バッカス中級問題に登場する著名人」は潮風の吹く方向を指さし、「風が見える」と呟いていたかもしれない。
ともかく、桜が咲き始めようとするこの季節、サッカー選手は、PKを考えると眠れない夜が続く。
実は、古くからPKは、歌人の歌心を刺激してきた春の季語だった。桜の季節のPK4割は失敗するというデータも無いこともない。そこで、PKを考えて眠れない歌人が詠んだ歌を、一挙に、ここに紹介する。
サッカーに PとKがなかりせば、
俺の心は のどけからまし
(解説)言葉通り、フェイント無し
蹴ればこそ いとどPKめでたけれ
サッカーに何か のどけあるらん
(解説)1の歌の反歌
PKは、外すことが多いから、価値が生まれるのではないのだろうか。思えば、PKが緊張してならないというのは贅沢な悩みだと思う、なぜなら、サッカーの試合中、中年が緊張するのはPKだけではなく全部なのだから
願わくば PK決めて酒飲まん、
その如月の 望月は友
(解説)友人の望月は、PKを決めた君と酒を飲みたがっていると思うよ
ひさかたの 光のどけき みなとみらい
しづ心なく PK譲らん
(解説)ところが、君は、PKを譲ってしまった、その時の気持ちを、今想像している
PKは蹴ったりするな いたずらに
親の教えぞ 大久保頼むぞ
(解説)PKを蹴ってはならない、これは代々我が家で言い伝えられている大事な掟なのだ。だから、側にいた大久保に言ったんだ、「頼むぞ」と
もろともに ハンドは哀れ PKだ
ハンドの理由 知る人も無し
(解説)おいおい、ちょっと待って。PKを蹴る人のことばかり議論しているが、PKを取られた人の気持ちも考えて欲しいものだ。
えっ、何故ハンドしたのか理由が分からないって?、君はDFとしては未熟だな、ハンドに 理由は無い(山口談
まさお(真っ青)なる 空からボール ハンドかな
(解説)試合をしているとき、みなとみらいの空の青さが気になりました。だから思い切り空を見上げていると、空からボールが突然落ちてきました。そんなとき、人は、いやDFは、ハンドをしやすいものです。
そして、桜を愛した西行が、実は、サッカーへの思いを桜に仮借して詠んだ、そのものずばりの短歌を紹介しよう
風に散る 花の行方は知らねども
惜しむ心は 身にとまりけり
(解説)• 花とは、ボールの仮の姿だ
サッカー選手にとって、和歌俳句の素養こそがレベル向上の秘訣である。
(桜開花のころ、2007.3.31)
(私の好きな和歌・俳句)
-桜の歌、本歌です。
- 世の中にたえて桜のなかりせば
- 春の心はのどけからまし(在原業平)
- 散ればこそ いとど桜はめでたけれ
- 浮き世になにか 久しかるべき(在原の歌への反論、よみ人知らず)
- 願わくば、花の下にて春死なむ
- その如月の 望月の頃(西行法師)
- ひさかたの 光りのどけき 春の日に
- しづ心なく 花の散るらむ(紀友則)
- 花の色は うつりにけりな いたづらに
- わが身世にふる ながめせしまに(小野小町)
- もろともに あはれと思へ 山桜
- 花よりほかに 知る人もなし(前大僧正行尊)
- まさをなる空より しだれざくらかな(富安風生)
- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村