考察

サッカーの概念を用いて、あらゆる社会的事象を分析・認識しようとする試み

6 総監督の股間ゴールは認められるか(サッカーとルール解釈)

1999年4月3からナイジェリアで開催された世界ユース選手権決勝

南がオーバーステップの反則をとられ、他方では本山に対するペナルティエリア内の相手DFの行為には何の笛も吹かれず、審判の判断が議論の的となった。
審判の判断には、事実の認定と、それに対するルールの適用の二つの過程があり、サッカー選手の技量だけでなく、試合では、審判のルールに関する見識・解釈も問われているのである。
そこで、審判の担う重責を理解するため、4月25日のバッカスのミニゲームを例に、審判のルール解釈の難しさと奥行きを考えてみたい。

この日、ミニゲームが始まる前、得点の条件として「インサイドキック」が合意された。

ゴルフで言うローカルルール。
このルールの下では、誤ってインステップなどのシュートが決まっても、得点にはならない。
ある時、ゴール前で混戦となった。弾んだボールは総監督の前に来た。総監督は、思いきり腰を突き出す姿勢をとった。ボールは股間部に当たり鈍く弾むと、ゴールの中に入っていった。
その時 誰かが叫んだ

  • • 「今のは、股間に当たって入った。インサイドではないから駄目だ」

しかし、総監督は、ゴールした満足に満たされた表情で引き上げてきた。誰がどのような判断を下すか、注目された。即ち

  • • 「股間ゴールは、ローカルルールの下でゴールと認定されるか」

という、格調高いルール判断の問題が生じたのである。

A説
当然このゴールは無効。総監督だろうと10番だろうと、ルールは公平に適用しなければならない。
B説
久しぶりに股間を使えた総監督の喜びを無駄にして良いか、という問題はこの際まず脇に置いて、純粋にスポーツマンシップの観点から考えるべきだ。A説のような杓子定規な判断は、何か本質を誤っていないか?

そんなふうに、その場にいた多くのメンバーの直感が囁いた。 

問題は、なぜ

  • • 「ゴールはインサイドシュートに限定されたのか」 だ。
  • それは、狭いグラウンドでのミニゲームであるため、強烈なシュートは怪我や事故の原因となりやすいからでだ。また、ロングキックによる得点はミニゲームの面白さを損なわしめる。だから、このローカルルールの下では、ヘディングシュートも得点になり、トラップし損ないも得点になって良いはずだ。

結局

  • • 「股間ゴールは、得点として認定されるか」

という偉大なルール解釈の解答は、次の問題の捉えかた次第だ。

  • • 総監督の股間に威力ありや
  • • そこを使うと、誰かに怪我の恐れありや
  • • 股間ゴールは、ゲームの面白さを損なわせるか

<どうしても結論に急ぎたい貴方のための回答編です>

A説の勝ちです。
総監督の股間ゴールは、ゲームをかえって面白くするかもしれない。しかし、 

  • • 普段総監督は殆ど使っていない、急に使うと自らを損傷する危険が高い
  • • そこは、非常に脆弱な部品で出来ている。
  • • そもそもだ、チ○コゴールが癖になると、総監督は、本当の使い方を忘れてしまう恐れがある。
  • 股間が怪我をすると、非常に迷惑をかける人がいる。

これらの理由を総合して、このゴールは認められなかった。

 

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