考察

サッカーの概念を用いて、あらゆる社会的事象を分析・認識しようとする試み

5 あなたは何流か(PK論議から)

以下は、99年4月10日、とある場所で演じられた演劇「PK論議」を、再現したものである。

場所 某号室
時間 深夜
登場人物 
総監督 監督 加藤 その他大勢
ーーー

1.状況設定 

テーブルの回りで宴もたけなわ 中央に「元旦錦」の一升瓶とハブ酒。つまみは9番の持参したたこ焼き
バイアグラの話題が一巡し、テーブルに静寂が訪れた。その時、監督と39番は、PKのけり方の議論を始める。これを聞いていたその他の参加者は、その意味が飲み込めず、聞いていた振りをしている。軸足がどうのこうの、インサイドだインステップだと、雲の上の話しが続く
この時他の参加者は、監督がPKの名手であり、39番がキーパーの熟練者であることを知っていた。
監督

  • 「PKのこつは、蹴る前にキーパーと顔を合わせないことだ」

39番

  • 「視線が合えば、70%は蹴る方向が分かるね」

監督

  • 「ペレも言っていた、ボールをマークしたときに蹴る方向は決まっている。そして、そのあとでは絶対にキーパーを見ないとね」
  • 「一流の選手は、PKの時キーパーを見ないね」

39番

  • 「二流になると、キーパーを見てしまい、蹴る方向が分かってしまうことが多いんだ」

ーーー

2.その時、総監督の視線が輝いた。

2番はその意味を知っていた。かつて98年の合宿の紅白戦で、総監督は吉岡の蹴ったPKを止めていた。その原因は、親父の視線から蹴る方向を読めたからだった。
監督と39番のこの会話から、
総監督は

  • 「二流なら止められる」

という確信を抱いたことは違いなかった。
ーーー

3.疑問

この監督と39番の会話をきいて、他の参加者には、一つの疑問が残った。

  • 「キーパーと顔を合わせない理由には、意図的に視線を向けない他に、びびって顔が上がらないこともあるはずだ」

そして、二人のやり取りを聞いたその他の者は、次の類型化に確信をもった。

  1. 3流の選手は、怖くて、キーパーもボールも見ずに蹴って、PKを失敗する
  2. 4流になると、蹴ってもキーパーのところまでボールが届かない
  3. 5流は、ボールを蹴ることもしない

参加者は、我が身に引き当てて、その時初めて監督と39番が、人生論を交わしていることに気付いた。

  • O60
  • 13塩見
  • 10 四元
  • 61倉田
  • 14石原
  • 09飯島
  • 17石川
  • 02赤羽
  • 15レイ
  • 07山口
  • 18小野
  • 21泉谷
  • 08水木
  • 55太田
  • 11大久保
  • 22本多
  • 20庭野

  • O50
  • 24西脇
  • 49仁科
  • 28小田切
  • 30田口
  • 39青木
  • 42千葉
  • 06大弓
  • 36中田
  • 32松田
  • 26宮前
  • 51浅川
  • 33市川
  • 29堀田
  • 44友利
  • 38ミキ
  • 45鈴木
  • 25森田

  • 040
  • 50遠藤
  • 48後藤
  • 31栗子
  • 34森
  • 16三上
  • 37苅谷
  • 40桝井
  • 23若井田
  • 35自然

  • U40
  • 19駿介
  • 69山階

  • レジェンド
  • 総監督
  • 大川
  • TD
  • 武田
  • 大木
  • 手島
  • 藤田
  • 古村