考察

サッカーの概念を用いて、あらゆる社会的事象を分析・認識しようとする試み

4  石川のドリブル研究
「ドリブル研究第1巻」 第6章 2項)

これは、本年度日本ドリブル学会に提出された    
「ドリブル研究第1巻」 第6章 2 
の中の一部を、著者の承諾を得て抜粋したものである。念のため、同論文の目次を記載しておく


第1章 序章
第2章 ドリブルの意義と歴史について
 (ドリブルの発生起源を探る) 
第3章 意思の表徴としてのドリブル
 (ショーペンハウエル的ドリブル分析)
第4章 理系のためのドリブル
(曲線的ドリブルで敵背後に回り込むための複数の選択肢がある場合に、どの経路に収束させるかを判断するための波動方程式と、ドリブルの曲率が虚となったときのドリブル空間の次元について)
第5章 政治家のドリブル
(虚構的フェイントに負けないための心構えについて)
第6章 サッカーとドリブル
(1)青少年の為のドリブル
(2)中年のためのドリブル
(3)高齢者の為のドリブル
第7章 ドリブルの効用と限界
 (ドリブルに未来はあるか)
第8章 小括


第6章 サッカーとドリブル 
(2) 中年のためのドリブル

というわけで、ドリブルは、相手の行動の予測、スピード、フェイントに分類して検討することが有効と実証された。そこで、中年においてドリブルがどのように使用されているかを検討するための例として、バッカス会員の石川のドリブル技術を検討してみたい。
同人のドリブルの特色は、スピードと切れのあるフェイントに分析される。しかも、利き足が右足であるにも拘わらず、左側へのドリブルも得意としている点だ。
例えば、高校生の柳に相対してドリブル突破を図った時を考えよう。石川の切れのあるフェイントによってロベルトは大きくその重心を移動し、その後の石川のドリブルに追いつくことは困難となる。これはフェイントを利用したドリブル突破の例だ。
他方で、大川に対峙した場合の石川のドリブルは、少し異なっている。近づくといきなりトップスピードにギアを入れ直し、直線的に脇をすり抜けて行く。これはスピードを使ったドリブル突破の方だ。
このようなドリブル突破のパターンからして、その難敵には2種類ある。
一人は、四元10番だ。
彼にはフェイントは効かない。いやフェイントには反応しない。そして、突破には体当たりという得意技があるため、ドリブラーは急ブレーキをかけざるを得ない。勿論、このプレーはファールになるが、四元にはそんなことは関係ない。だから、石川のドリブルは四元10番には通じないのである。
もちろん、体当たりではなく、スピードにはスピードで対抗するという正統派もいる。
すなわち、石川の一番苦手なディフェンダーの類型は、

  • • 鈍感で
  • • スピードがあるか、反則を恐れない闘争心のあるディフェンダー

ということになる。 

 そして、これからが本題だ。本人のドリブル技術を分析するとこうなる

• まず、相手と対峙して、フェイントかけるタイミングを見計らって左足内側に集中し、右足インサイドで左側にボールをけり出すと、約30センチ真横に移動しただけでボールは左足を壁に使い直ぐに右に戻ってくる。この右足の初動で、相手は左側へ重心移動を行ってしまう。さらに、左足から右に帰ってきたボールを瞬時に右足インサイドで捉え、相手ディフェンダーの背後にドリブルが始まる。この瞬時の動きが石川の特技とする「一人ワンツードリブル」の秘密だ。これを図解するとこうなる

しかし、これはあくまでも敏感な相手を必要とした場合の技術である。
 
もし貴方が、ドリブラー石川から「一人ワンツードリブル」を受けたとしたら、貴方は敏感という評価を受けていることになる。
その日は、思い切りバッカスしようではないか。

 

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