考察

サッカーの概念を用いて、あらゆる社会的事象を分析・認識しようとする試み

3 Jリーグは何を目指すのか (フリューゲルス解散騒動余話)

フリューゲルスが解散しそうだ。

これをきっかけに、再度読売の渡辺氏が、Jリーグの将来について批判を再燃させている。かたや、企業集団のトップのJリーグ批判は、スポーツ文化の抱える問題を顕著に示している。
勝敗という結果を伴うことは、スポーツに必要不可欠な要素ではない。勝敗とは、快楽を得るための一つの手段で、他人との間の肉体的活動を通してのコミュニケーション活動なら(登山のように)、充分にスポーツである。手段としての勝敗の位置づけが、アマチュアスポーツの重要な要素なのである。

最近ミニゲームで負けが続いたので、ここで少しアマチュアとしての言い訳も込めて、この読売トップの無自覚なJリーグ批判を考えてみる。

プロスポーツは、観客の視点に立てば見る娯楽であり、スポーツではない。
プロスポーツ観戦者は、プロ選手への傾倒と想像力によって疑似的なスポーツ経験はあっても、身体的活動を欠き、かつ競技者(というよりも制度)への依存性の高さから自発的な創造性は無いに等しい。同じく競技者から見ても、プロスポーツは観客の評価基準に従って活動する他律的な身体活動であり、アマスポーツが目指すような競技者自体の娯楽性や身体的なコミュニケーションの価値序列は低い
 
Jリーグは、(アマ)スポーツの価値や、企業集団を離れ地域に根ざした団体の形成をも視野に入れ、結成された。まさしく、Jリーグの活動が目指したものは、読売トップのような企業集団の代表者にスポーツに対する価値観の修正を求めたものでもあった。したがって、このようなJリーグの意図を理解できない読売トップのJリーグ批判とは、喜劇であり、これを客観してみれば一つの漫才の材料となるだろう。
自分を相対化できず自己を発見できないとき、他者を見出すことも困難だ。そのときには、会話とならない言語を生むだけだ。そして、プロ競技の単なる観客者の立場に留まり、スポーツの価値を忘れたときには、スポーツとは敵対する存在になりかねないことも我々に教えている。

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