110 銀だこの7人
シンフォニアと試合は、午前11時に終わり、バス便で7名が帰途についた。
四元、赤羽、レイ、山口、水木、宮前、堀田の七人
蒲田駅のバス停で降り、12時頃からは、すぐに反省会の場所を探して駅前をうろついた。
「昼から飲めます」という看板を中心に、3蜜を避けるための広い店探しが始まった。
何件目かの居酒屋(銀だこ大衆酒場)で、レイが止まり、4名がこれに賛同した。
しかし、四元と水木はさらに歩き続け、「○○HAMA」という刺身定食、海鮮丼を目玉とする居酒屋を探し出した。
もちろん店先には「昼から飲めます」という看板があった。
店に入ると、奥の個室にとおされた。
(入り口)堀田 宮前 レイ
水木ーーーーーーーーーー(奥)
四元 山口 赤羽
配置はこんな感じで、水木と堀田が店員と応対した。
すぐに、生ビール5杯とホッピー2杯のオーダーが決まった。しかし、店員は、入り口を避けるようにした動きをとり続け(いわゆるFWが相手DFの背後を動くようなものと考えて欲しい)、注文までに相当な時間がかかった。
注文にこぎ着け後で、つまみを頼もうとして店員に確認すると、オーダーできるのは定食と焼き肉、焼き肉は系列店からの取り寄せのため時間不明ということが判明した。この時点で、我々は「チェンジ」が頭に浮かんでいたが、最近の水商売では感染防止の観点から柔な理由での「チェンジ」が禁止されていることを知っていたため、オーダー遅れとつまみ不足を理由とするチェンジは自重した。
誰かが店員に枝豆を頼む。しかし、「まだ時期じゃないから」と拒絶された。それでも何かつまみはないかとしつこく頼む。その店員は、メニュー用の短冊を数十枚持ってきて、いきなりこれをテーブルに置いて出て行った。
そして、やっと、店員は、待ち焦がれていたジョッキを7杯持って、入り口に顔を見せた。
生ビールはすぐに五人に渡されると、次にこの店員は、得意のホッピーの仕込みに入った。大ジョッキに入った焼酎をホッピーで割る作業だ。
まず最初は四元のホッピー。店員は、ホッピーを一度大きく降って泡を盛り上がらせるように注ぎ、その後でゆっくり泡が消えるのを待ちながらしんなりと注いだ。これを見ていた水木が、思わず、「後は自分でやる」と、しんなり注ぎを止めてもらい、早く飲みたいと懇願した。
しかし、店員は水木の懇願を無視し、しんなり注ぎを継続した。
四元のホッピーができあがるまでに2試合程度の集中力が浪費された。そして、行儀良くしつけられた我々生ビール派は、おとなしくポチのように「待て」の姿勢をとって、この店員の注ぎを眺め続けた。
最後は、水木のホッピーの番だった。店員は、また、しんなり注ぎを繰り返し、我々もポチを続けざるをえなかった。
我々は、水木のジョッキに注がれたホッピーのかなりの量がジョッキの外にこぼれたのを見たとき、水木の絶頂期が爆発することを確信した。しかし、年をとるほど絶頂期を維持できるだけの体力はなくらしく、水木の口は閉じたままで、注ぎの儀式は最後まで貫徹された。
なお、乾杯になった後で、これを飲んだ水木は、「このホッピーはうまい」を繰り返した。年をとると絶頂期だけでなく怒りを維持するのも難しいらしい。
我々は、7杯のジョッキを空にすると、この店をすぐに出た。当然、先ほど通りかかったたこ焼き店に直行した。
銀だこ大衆酒場に入ると、店員が7名の席を確保しながら、近くの女性を我々から遠ざけるような席に移した。的確なポジションチェンジだった。
メニューは豊富で、枝豆もあった。山口の好きなポテトフライもあった。小野の好きな豚キムチ以外は何でもあり、オーダーするとすぐにテーブルに広げられた。
あるとき堀田が箸を落とした。すぐに店員は替えの箸を堀田に届け、すぐに宮前は感動の雄叫びを上げた。わずかばかりの問題は、お手拭きの遅参と、後で四元がラインで指摘したように、14本入りの焼き鳥セットが、実はすべてカリカリの鶏皮だったことだった。
我々7人は、銀だこのサービスの良さと低価格に感動し、次週の試合後もここで飲むことを誓ったが、この感動は、実は、「UO○○」のホッピー店員が作り出してくれたのだ。
二つの店は、姉妹店で、銀だこの感動を作り出すために、彼は「UOHAMA」でホッピーの特別注ぎの練習をしていたのだ。
ともかく、反省会を目的に7名は2店をはしごした。しかし、この間、誰からもこの日のサッカーの話題は出なかった。
この点だけは、後で厳しく反省させて下さい。銀だこで
- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村