

60 19周年記念合宿
日時:8月26日〜27日
場所:潮来ホテル
参加者(撮影者啓子さん)
水木 武田 倉田 西脇 大和 ノリ 井村 初川 愛 小野
宮前 ユウキ レイ 赤羽 哲郎 千葉 倉 大久保
石川 ダイゴ 飯島 藤田 菊地 監督 四元 塩見 山口
クラブ創立10周年、総監督の還暦、そして退院という慶事の重なった今回の合宿は、サロンバスを仕立てるというゴージャスな企画だった。
日程概要
8月26日
- 8:30 出発
- 8:30〜10 車中 第1次宴会 ゼリーに人気集中
- 11 現地到着12 サッカー場造営工事
- 練習 1:40〜4 紅白戦 藤田:PK決める 10番:背後から〜
- 3 来賓到着 4:30〜5 グラウンド整備
- 5〜6 車中にて第2次宴会 6〜7 風呂
- 7〜7:15 「潮来の伊太郎」鑑賞
- 7:15〜8:30 畳の上で第3次宴会 着席は、得意のS字
- 8:30〜8:45宮前、倉さんに返り討ち
- 9 〜2次会 10 総監督ラーメン喰う
8月27日
- 4時 中年は起床 4時〜5時 監督 紅白戦の組み分け検討
- 7時15分〜8時 朝食 8〜8:30 レイ:コーヒーショップの前でピケ
- 8:30〜9 車中、宴会控える
- 9時〜12時30分 紅白戦 塩見、11番のクロスをシュート
- 12:30〜1時 車中 宴会無し
- 1〜1:30 風呂 1:30〜2:30 昼食と宴会
- 2:30〜5 車中にて宴会 SAでとぐろを巻く
- 5時過ぎ 大倉山にて解散
8月28日 17番 箱根の人
17番による報告と解説
1 バッカスの諸氏が合宿の疲れを引きずり、それぞれの職場において重い体に鞭打ち、現実の世界に引き戻されたことを否応なく実感していた月曜日。わたしは箱根の人となっていた。予想された疲労を癒すべく、かねてより周到に準備を進めていたプランだった。夜もふけた芦ノ湖畔。露天風呂のほの暗い灯りに浮かぶ湯気と、肌を心地良く撫でる湯の中、2日間にわたって繰り広げられた男たちのドラマが、浮かんでは消え、消えては浮かぶのだった。
2 クラブ創立10周年、総監督の還暦、そして退院という慶事の重なった今回の合宿は、サロンバスを仕立てるというゴージャスな企画だった。庶務2の悲願ともいえるこの企画の実現のため、18番が奔走した。
3 そして8月26日朝、サロンバスはその勇姿を生協前に横たえた。会計11番の手配したシュウマイ弁当輸送車も、メンバーの到着を待ち切れないかのように逆サイドの大倉山ハイム側で待機。
主役たちの到着を待つばかりとなったが、8時半から8時への集合時間変更が影響したのか、わずか数名が定刻前に姿を現したにすぎなかった。出発地点には、旅行代理店の女性職員も駆けつけたが、彼女が添乗を避けた危機意識と状況判断の的確さは、しばらく後に証明されることになる。
ーーーある幹部10番は、女性職員との同伴旅行を確信していた。出発になっても乗り込まない彼女の挙動は心配の種だった。
4 「大倉山フットボールクラブ」の標示も誇らしげなバスは、練習場に直行した。
ーーークラブよりは、倶楽部が好きです。夜のネオン街にクラブは有っても倶楽部はないからです。それが、当倶楽部の命名の理由の一つです
5 練習や紅白戦の内容については、ここでは触れない。いたいけな少年に対する度重なる暴行(後方からの容赦ないタックル)、その天罰としてのあわれなPK献上という、バッカス史に残るであろう事件が一人の男(10番)によって引き起こされたことを記すにとどめよう。
ーーー「ここでは触れない」と言いながら、17番は全部言っています。少年は天才テッチャンです。背後から10番による浴びせ倒しの連続です。その後ペナルティエリア内で10番が万歳した手にボールが触れ、敵味方関係なく全員が、「PK」をコールしました。藤田さんが、落ち着いてこのPKを決めました。初日の紅白戦は、これが全部です。
6 宿舎となったのは潮来ホテル。正真正銘のホテルだ。
ーーー17番は、バス到着後、正真正銘のホテルであることを確信して安堵しました。それまで17番は、「潮来ホテル」の名称はフェイントの一つに過ぎず、旅館「潮来ホテル」または民宿「潮来ホテル」の疑念を捨てていなかったからです。でも、国際派のレイは直ぐに気付きました。部屋は畳、全館浴衣フリー、食事は和食、風呂は大浴場、これは、まさしくジャパニーズホテル=旅館だったのです。
7 いまだになじまないユニフォームから、より自然な浴衣に着替えた男たちが、次々と宴会場に姿を現す。流れるような着席。年功序列S字型の整列方式は、彼らの真骨頂だ。
ーーーこれが一番TDに見せたかった練習の成果です。通常宴会となると、誰がどの席に座るかで一悶着有りますが、日頃厳しい練習に明け暮れているバッカスでは、身体に馴染んだ「S字配列」がワンタッチプレーで生まれ、直ぐに着席が完了しました。
8 地元のナンバーワンによる、ストレッチの要素を加えた「潮来の伊太郎」に迎えられた一同は、酒池肉林の宴に突入していった。その内容はあえて秘す。散会後は、人生で最悪のラーメンと格闘した年長者、潮来の闇にまぎれやぶ蚊に悩まされたカップル、エアコンのスイッチをめぐる争いを演じた若年寄など、各所で局地戦が展開された模様である。
ーーーこの記事は、誤解しないで下さい。
ストレッチ系の舞踊であったことは確かですが、また、多分潮来市では、ナンバーツーのいないナンバーワンだったことも確信していますが、酒池肉林の宴とこの舞踊とは何の関係もありません。舞台で妖艶な踊りが繰り広げられいる様子など絶対に想像しないで下さい。
9 〈合宿のクライマックス〉
合宿最終日の紅白戦の結果、内容についても割愛しよう。ただし、監督の脚本家としての才能が明らかになったことに、言及しないわけにはいかないだろう。
「白黒チームはボールポゼッションで勝るが、得点に苦しむ」
「オレンジチームはボール支配に苦しむが、縦一本に活路を求め救われる」
それはシナリオを超越し、「予言」「お告げ」と呼んでも不思議のないものだった。
監督は釈迦、選手たちはその手のひらでもてあそばれる孫悟空状態。試合後、「本当に監督の言うとおりになった」「信じられない」と、監督に対する称賛と驚きの声が選手たちから寄せられた。
ーーーこの紅白戦では、貴賓席も設けられていました。
副審は、ユウキ・テツ・ダイゴが交代で務めてくれました。練習には、愛ちゃんも参加しました。
試合では、最初の得点は、大久保の左サイドからのクロスに併せた塩見さんの膝シュートでした。これで白黒チームは勝利を確信しました。でも、その後は、初川からの縦パスに反応した17番に見事な得点を許し続けました。6点くらい取られました。TDがいたらきっと、監督の予想通りの試合展開に歯ぎしりしたと思います。
10 従来の合宿では、最終日のガチンコ紅白戦こそがクライマックスだった。ところが、今回は違った。帰路のサロンバス後部座席だ。
ーーーこれまで何度も出てきた後部座席の配置ですが、帰りの配置は以下のようでした。中央にテーブルのあるサロン仕立てですが、シャンデリアはありませんでした。ホストとホステスを交互に組み合わせた完璧な年功序列後部座席です。次回のご参加をお待ちしております。

11 すべての義務、責任から解放された正規メンバーは、「疲れた体にアルコールが心地良くしみわたり、満ち足りた眠りにつくだろう」との予想を覆し、クラブの、そしてメンバーの抱える問題について議論の限りを尽くした。
最後部右サイドに陣取ったポルトガル人の血を引く生粋(きっすい)の日本人中間管理職(10番)は、往路と同様、ドンキホーテで仕入れたという奇妙な菓子を離さず、その口火を切った。
ーーーよっちゃんは、おっぱいゼリーが大好きです。それが分かっただけでも、この合宿は成功でした。
この写真だけは秘密です

12 〈SAの異様な団体〉
さて、サロンバスの議論を一気に沸騰させたのは、あるDFの告白だった。
GEX3により「○○交渉幇助」の罪状が決定した彼は、それを機に非難の集中砲火を浴びるはめになった。彼が息子から託された日本酒やグアムみやげをさんざん口にした攻撃者たちであったが、そんなことにはおかまいなし。その急先鋒は、主審から「差し違え」という判定を受けただけにとどまらず、ひざを骨折し、この合宿への選手としての参加を断腸の思いであきらめた男だった。
ーーー監督は、前週の師岡戦で、相手選手とぶつかり、膝を骨折していましたが、主審チバから反則を取られていました。
13 至福の時間が永遠に続くことを夢見て、渋滞による延着さえ祈ったメンバーの願いもむなしく、バスは生協前に滑り込んだ。1都3県にまたがった壮大な旅は、こうして終わった。しかし、サロンバスという手段に訴えた遠征は、確実にメンバーの心をとらえたに違いない。「これで今後の合宿の方向性が決まりましたね」(GEX3)との言葉を待つまでもなく、10月のレインボーカップでは再び、サロンバスの利用が検討されているという。いや、12時に生協前に集合、バスによる3時間の回遊の後、大綱小に到着という通常練習時における仰天の計画さえ、まことしやかにささやかれているらしい。
14 尽きることのない回想に、露天風呂の中の体がさすがに熱を帯びてきた。悲鳴をあげていた足の筋肉の張りは、1泊の湯治ぐらいでは去りそうにない。この違和感から解放されたころ、バッカスはいつものピッチで、いつものような活動を再開する。そう、20周年に向けて。皆さん、ともかくお疲れさまでした。
追伸
9番(iijima)と42番に関する 秘密リポート
1 合宿リポートをまとめていて、いまさらながら、文字にするのがはばかられる、記録に残すのがためらわれる事柄が、バッカスにはいかに多いことか。いくつかのシーンを書き漏らしたのに気がついたので、ここに追記したい。
2 バッカスの合宿は年1回、夏に実施される。だが、毎月行われているという衝撃の真実も明らかになった。ただし、この合宿にはだれもが参加できるわけではない。選ばれし者にのみ、参加資格の栄誉が与えられる。しかし、この事実を聞いて驚くことは許されない。これはバッカスの正規会員なら、だれもが知っていなければならない。つまり、専門用語でいうところの口裏を合わせることが必要なのだ。
• さて、現地でご○○と顔を合わせたそのパートナーは帰路の車中、「小さな翼」(9番)の異名をもつ他のメンバーの問いに答え、「(○○を)自宅付近までお送りしたことはあるが、駐車場までだ」と、そのけじめを示した。「翼」はそれを聞くやいなや、駐車場での美しい情景を想像したのだろう。たちまち目じりは下がり、薄ら笑いが浮かぶ。よみがえる青春時代、そしてちょっぴり甘酸っぱい感傷。中年にだって、そんな感傷に浸る権利はある。甘いのはプレーだけにとどまらない。
-コイツは本当にしょうがないヤツなんですよ、監督
• 大倉山へ向かうバスの中で、突如、目を覚ました10番がほえた。ターゲットは「小さな翼」だ。その前後の事情は不明だが、要するに12月の各賞選考をにらんだ足の引っ張り合いが、選考委員長である監督の前ですでに繰り広げられていた模様だ。
• その伏線は前夜の宴会にあった。宴も終盤、白飯を片手に10番の前に進出した「翼」は、こともあろうに彼のお新香に箸を伸ばし、見事にかすめとったのである。もちろん、10番が黙っているはずはない。
• なんでおれのお新香を取るんだよ
• と10番。だって、おかずがなかったんだもん
と翼も応戦。いわゆる「食い物の恨み」が恐ろしいのも、バッカス50代の顕著な特質だ。
両者による車中の議論の行方は覚えていない。ただ、「翼」には「これからの4ヵ月を、どうやって過ごせばいいんだよ〜」と泣きが入っていたことから察するに、監督は車中で、彼のベストイレブン入りに否定的な見解を示したに違いない。
-
3バッカスにおいて縦へのスピードという点で、LEON42の右に出る者はいない。それはだれもが認める事実だ。だが、そのスピードがいかにして身についたかは、秘密のベールに包まれたままだった。しかし、合宿という特殊な環境は、彼の秘密をも白日の下にさらした。
• ギョオェ〜
合宿最終日の紅白戦を控えて緊張する面々の静寂を、なんとも形容しがたい奇声が破った。それは足もとの草地を無邪気に跳ね回る青ガエルを見たLEON42があげた、真に恐怖の叫びだった。
- • カエルだけはどうしてもだめなんす
と、彼は正直に事実を認めた。
だが、これを知ったGEX3の一人息子がカエルを捕まえ、あろうことかLEON42に投げつけたのである。それから逃れようとする彼のダッシュは、実に速かった。そのスピードは、カエルから逃れようとする恐怖心から身についたものに違いない。カエルを投げつける、LEON42が叫び声とともに走り去る。これに味をしめた一人息子は、執ような攻撃の手を緩めない。たまりかねたGEX3の令夫人がたしなめた。
- • やめなさい、カエルがかわいそうでしょ
(解説)こうして、二人の優秀な選手の年末の楽しみは期待薄となった




- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村