
57 保土ケ谷紅白戦
紅白戦前哨戦(水木と安部の戦い)
日時:5月26日
場所:のろま
前夜祭参加者
水木、宮前、小野、安部、赤羽、千葉、西脇、青木、レイ、大久保
5月28日の保土ヶ谷紅白戦は、こうして始まった。
オーレは、前夜祭への参加を表明し、10名がのろまに集った。
監督代行補佐の小野は、参加者がワールドカップにおける監督采配と久保起用の是非を議論しようとしているのを制止し、紅白戦の振興(進行)に舵を向けた。
まず、年功序列バッカス特製S字型組み分けが実施された。
- オレンジ(オランダ)チーム
- 菊地 四元 望月 飯島 石川 レイ 山口 青木 庭野 仁科 千葉
- 白黒(ドイツ)チーム
- 藤田 塩見 石原 宮里 赤羽 井村 小野 泉谷 飯塚 西脇 宮前
ふと見渡すと、参加者の中心に、左足首をビブスで固定する水木がいた。
骨折以来運動不足で、食べることしか楽しみが無く、ディスクワークにはまった水木がいた。
そこで、小野は、チーム編成を水木に依頼した。
何度もペーパーを変えながら、水木は、オレンジチームのフォーメーションを書き込んでいった。
見渡すと、その日ののろまには、紅白戦不参加が確定し、昨年来練習に参加できていない安部もいた。
そこには、公園にボールを持参しても1人では日焼しか出来ないと嘆く安部がいた。
そして、安部は、まさしく水木のトイメンに位置していた。
宮前は、安部にもチーム編成を依頼した。そして、安部は、白黒チームのフォーメーション編成に集中した。
二人は、熟慮の末、以下のフォーメーションを発表した。
オレンジチーム監督代行:水木 白黒チーム監督代行:安部
水木監督の弁
- 明日、現地に行くことはできそうにありませんので、ここでオレンジチームの選手の皆さんへの指示を伝えたいと思います。
- ディフェンスがはね返した後のセカンドボールの処理がSHの1番と15番の役割です。間違っても不用意に前を向こうとしないでください。
- FWの2名はポストプレイ、シュートで終わるということを意識しながら、17番の得点力を活かす動きを考えましょう。間違っても17番の進路をふさいだり、17番が使おうとしているスペースを潰してしまう様なプレイは厳禁です。
- 以上、私の意図したゲーム展開を理解し、実践すれば必ず勝利するはずです。吉報を待っています。
安部は、試合に参加できないため、試合経過を職場で確認できる方法がないか考えていた。
前哨戦は深夜まで続いた。
ロッカールームの真実
日時:5月28日
場所:保土ヶ谷公園サッカー場
紅白戦:20分3本
結果:オレンジチームが、逆転で白黒チームに勝った。
- 1本目 2対0 得点 小野 宮前
- 2本目 0対2 得点 飯島 石川
- 3本目 0対2 得点 石川 庭野
参加者
オレンジチーム
- 菊地 四元 望月 飯島 石川 レイ 山口 青木 庭野 仁科 千葉
白黒チーム
- 藤田 塩見 宮里 赤羽 井村 小野 泉谷 飯塚 西脇 宮前 駿介
観客9名
天候 雨天から曇天へ
ボランティア 駿介 裕太 ノリキ シュン
この日の紅白戦は、前日の会議の結果、二人の臨時監督代行候補者の腕試しをかねて実施された。
試合は、監督代行候補者の思惑を越え、浮き沈みの激しい試合展開となった。
まず、前半を白黒は、2対0のリードで折り返した。
仁科は証言する。
- 前半0-2でリードされ、ハーフタイムにロッカールームに帰ったとき、オレンジチームは宮前つぶしの話をしていたのではありません。総監督がかすれた声で言った「相手チームには和音(ハーモニー)がある。うちにはない」その言葉に、しびれました。
四元は、もっとハッキリと証言する。
- 前半が終わり、ローカールームに帰ってくると、仁科が俺に向かって言うんだ。「上がれないの! 何故上がれないの。」そして振り向くと、同じ言葉を山口にも言っていた。試合中仁科は、四元、山口と呼び捨てで、ラインを上げようと指示していたんだ。おれは、この言葉に痺れたぜ。
そして、庭野が証言するように、後半で2対2に追いつき、延長で勝利。
- いやぁ、サッカーって、分かりませんねぇ。前半の流れは、断然白黒が優勢。2点を取られて、いやぁ、こりゃ厳しいなぁ、と思っていました。しかし、後半に入って早々の得点で、息を吹き返しました。あとは、オレンジの怒涛の攻撃。メンバーは変らなかったのに、不思議なものですね。勢いなんでしょうか。
- 青木さんの的確なポジショニングと折り返し。飯島さんの右ウイングでのフェイントとセンタリング。そして石川さんの冷静なシュート。仁科さんの挑発的な言動・・・。
- 後半は前半とは見違えるような素晴らしい展開でした。私もいい勉強をさせてもらいました。
- 前半は中途半端に上がりすぎ、起点にもなれず、26番をフリーにしすぎ相手の自由な攻撃を許してしまいました。また、不正確なパスが多かったことも反省です。やっぱり、ディフェンシブハーフは私には荷が重かったです。
- ただ、後半は下がり目で26番をガッツンとチェックにいったことが、白黒のリズムを崩すのに少しは効果を発揮したかなと思っています。
帰ってきたオレンジチームは、ローカールームに入ると、誰ともなく勝利の雄叫びが始まる。隣のローカールームにも、その歓声は響き渡った。
振り返って飯島が言う。
先日の紅白戦の時、勝利の歓喜に沸くオレンジチームのロッカー室に深緑色の傘の忘れ物がありました。傘の柄に耳を近付けると、まだあのときの興奮が聞こえます。
- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村