30 秋の日に
日時:9月27日 場所:のろま
明日28日にMリーグ秋期開幕戦(対鴨志田緑)を控えながら、のろまに集まってしまった中年の話である。Mリーグ秋期開幕戦のメンバーが集まらなかった。
試合を指揮する予定のTDは、頭部右側を負傷し試合に出られない。おまけに参加予定者が7名程度しか集まらない。レイは必死に参加者を募ったが、はかばかしくなかった。
四元は、26日晩に
某所で緊急対策本部を設置し、個別電話勧誘を始めた。
大木会長宅に電話すると、会長は連日の徹夜で不在であった。
四元は小野に電話した。
小野は、前日に鎖骨骨折したことを試合不参加の言い訳として持ち出したらしい。どんな状況で負傷したかを説明する小野の口調が熱を帯びてきたとき、しびれを切らしたように四元は言った。
それでもまだ、11名に足りない。のろまに着いた四元は、店の客に声をかけた。
四元は、Mリーグ開幕に向けたTDとレイの努力に報いるため、会員名簿を片手に必死に参加者探しを続けた。そして、最後に自然の試合参加が確定し11名が決まった。
このようにして、Mリーグ秋期開幕戦は順調に始まるはずだった。
そして、試合前日の27日深夜にも、
翌日の試合展開を予想して、もう一度のろまに集まった。
四元は、10時半を過ぎて、総監督宅に電話した。
- 四元:「今、のろまにいるんですけど」
総監督
- 「明日試合だろ、何考えているんだ。こんな遅くに」
四元
- 「試合のこと考えているんですけど」
総監督
- 「30分後には行く」
こんな具合で、7名がのろまに集った。
明日28日の天候は、雨が予想された。
小野と赤羽は、春のMリーグの試合前に、雨天中止を予想して遅くまで深酒したことがあった。
ところが、翌日保木公園の水はけの良さから試合が可能となり、二人は慌てた。その試合がどうなったか、言いたくない。
- A:「小野さん、試合でれないの」
- 小野:「左手が動かないんだ」
- 四元:「足と頭が使えるよ」
- 赤羽:「スローイングは無理だな」
- B:「じゃ、ダメか」
- C:「TD試合に出れないですかね」
- D:「頭蓋骨にひびがはいっているみたいだぜ」
- A:「右側にひびがはいっているなら、左側でヘディングすればいいじゃないですか」
- 数名頷く。
といったように、とんでもない奴らだった。
そして、話はますます混迷を極めてゆく。
28日のMリーグの試合とは別に、29日には、パシリが登録している県リーグの試合が予定されていた。そして、この県リーグの試合参加者も少なく、パシリからバッカスへの派遣要請がなされていた。
A:29日の県リーグの試合に、バッカスから何名か参加するらしい
B:「誰が参加するか興味があるな」
C:「監督は、経験者だから向いていると思うよ」
D:「でも、年齢的につらいぜ、40分ハーフの試合だというから」
E:「庭野、飯塚、石川、といったところじゃないかな、年齢的に」
A:「おれは、千葉に賭けたいな」
B:「石川も辛いと思うな、40分ハーフは」
F:「でも、石川さんのプレースタイルなら、何分でも関係ないと思うよ、止まっている時間もあるから」
仁科:「石川さんは、ストイコビッチだぜ」
A:「そういえば、右サイドで立ちつくすシーンを何度も見ているぜ」
総監督:「彼のプレースタイルは、あれでいいんだ、生き方の問題だよ」
C:「結局決めるときに決めるという石川のスタイルならば、他の時間に休止していても何も問題がない」
D:「右サイドで隠れたように立ちつくすとき、石川さんは何をしているんだろう」
C:休んでいるだけだよ
大久保:「ときどき、右サイドでラインから出て、副審をしているらしいという噂もある」
B:「旗はどうするんだ」
四元:「背中に隠し持っているはずだ」
といった具合に、自重したはずの深酒になってしまっていた。
秋の日は夜長だ。酒の肴は、バッカス。
- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村