3 そして中年の夏は終わった
参加者 19名
菊地 吉岡 手島 古村 大川 四元 石川 山之内
飯島 石川 赤羽 泉谷 大久保 庭野
大政 柳 仁 渉
愛ちゃん
四元の手配したグラウンドは、千葉県の富津にあった。
全面の芝生とフルグラウンド、宿舎はスペイン調のリゾートホテル、そして参加者は自称○○社員19名。
29日の一番乗りは、韓国出張の帰途成田から駆けつけた古村、そして職を賭してグラウンドを借りた手前、風紀係になった四元が後に続いた。参加者は、豪華な風呂に浴した後、何もしていないうちから直ぐに反省会に突入した。その後総監督は、青少年の育成のため、午前3時まで麻雀の指導に当たった。
翌日30日は、午前7時から8時までグラウンドに出て、芝生の臭いが立ちこめる中、グラウンドの広さを体感した。勿論総監督は寝ていた。
朝食後、9時から12時まで練習した。監督は、この日のために、周到な練習メニューを練っていたが、グラウンドの計測に多少時間がかかり、10時過ぎに本格的な練習に入った。しかし、練習メニューを言葉で説明されても理解できる者は少なく、その都度監督とTDの手本が必ず必要となった。
午前中の練習のメインは、猫じゃらし。この時初めて、こういう練習があることを知った。3グループに分かれ、バックス役の股間にスルーパスを狙う練習は、見た目ほど楽ではなく、いつのまにか吉岡、手島、古村と年齢順に休憩に入って行った。休憩に入る順番にも、バッカスにおける不文律・年功序列は守られていた。
昼食後は、風呂に入り各々は昼寝をした。久しぶりのリゾートホテルでの休息は、筋肉痛を快感として受け入れられるMの世界の扉を開いてくれた。
午後の練習は2時30分の集合から、ドリブルの練習で始まり、フォーメーションの練習に入ると、故障休憩を宣言していた手島が突然走り出した。無謀とも思える柳への追走までみせた。
そして、全員が待ち焦がれていた紅白戦へと移った。
吉岡親子の連携プレー。大政が何度と無くパスを出して得点シーンを演出しようとし、おやじは、強烈なヘディングシュートを披露した。
見せ場は、庭野が作った。大久保のゴール前のドリブルを体を張って止め、四元の好きな「体で止めろ」を実践した。技術的には格別なものは無い試合であったが、石川のドリブルと裕太の守備センス、そしてレイのヘディング゙には、誰もが賞賛を惜しまなかった。
フルグラウンドでの試合は、大政と柳の独壇場の感を呈していた。この二人の攻撃参加を恐れて、大川は一度も前線に参加できず、柳への追走の際には、ときどき「ばかやろー」とか「ちくしょう」といううわずった叫び声を上げた。
そして、みんなが待ちに待っていたハーフタイムがやってきた。誰も口をきかず腰を下ろして、ただ水を口に運んだ。あの喧しい四元でさえも。
後半は、それまで鳴りを潜めていた古村、仁、渉に急にボールが集まるようになった。全員の疲労の進行により、相対的に青少年の古村、仁、渉の運動量が増え、渉は、ゴール前で足をつって倒れた。泉谷は、いつものように右サイドに張って構え、夢のような得点シーンを頭に描いていたが、何しろグラウンド゙が広すぎた。ゴールキーパーの総監督は、相手方ゴールは霧で汗で霞んでいたと後で話していた。
試合終了の際に赤羽から左足のパスを受けた庭野は、華麗な得点シーンを見せてくれた。しかし、疲れのためか、庭野はバッカスへの感謝のお祈りを忘れ、チームメイトは得点を忘れていた。
試合が終わり、殆ど全員が足を引きずってグラウンドを去ったが、夕方の風に晒されながらホテルに戻る全員の足どりは、思いの他軽やかに感じられた。
その日、再びリゾートホテルで反省会をした。用意した湿布薬は、寝違えた愛ちゃんも含めて、直ぐに使いきったが、酒は残った。
そして、中年の夏は終わった。
- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村