258 風が吹いていた

2014年8月23日 保土ヶ谷サッカー場(天然芝) 
午前10時〜12時 雨天 気温32度
ホーム 師岡ヤタガラス
試合結果 20分4本 5対1
(1) 0対0
(2) 1対0(得点 自然=初得点)
(3) 2対0(得点 庭野、ミキ)
(4) 2対1(得点 千葉、千葉、失点 ミキ)
年齢条件無しの試合で、駿介は4セット全部に出場した。
GKは、松田、森、浅川、ミキ
自然が生涯初得点
また、飯塚も久し振りの参加、パワフルな縦突破と強烈なミドルシュートは、高校時代珠算部(自称)出身者とは思えなかった。

1点目

  • 第2セット中盤で、CBの自然は、何を血迷ったかセンターサークル付近から、真っ直ぐゴール目がけて低い弾道のクロスかシュート。これをみたCFの松田は、こぼれ球は戴きとの信念の下、GK目指してまっしぐら。グラウンドは雨で滑りやすく、自然の蹴ったボールはGKの左手を少し掠めると、そのままゴールまでまっしぐら、ここに至り、自然の蹴ったボールは、これは低い弾道のシュートだと分かった。

2点目

  • 第3セット、優勢に攻撃陣がボールを回し、スリーバック、ファイブフォワードの展開。相手ゴール前で赤羽に絶好のシュートチャンス、しかし、ここは慣例にしたがい、左にいた庭野にゆるくパス。庭野は、相手GKの姿勢を観察する余裕も見せながら、ゴール右にシュートを決める。

3点目

  • 同じ、第3セット、ボランチなのに、熱でCFと錯覚していたミキは、何度もゴール前に駆け込む。そして、攻撃的左MFの泉谷にボールをねだる。本当のCFは小野。ミキがドリブルから得点をやっと決めた時、我々は「これで安心してボランチに戻ってもらえる」と安心した。しかし、ミキは二度と戻らなかった。

4点目

  • 第4セット、レイと飯塚が飽きて左サイドを深く切り込む。最後には飯島がドリブルして横走り、ゴール前の千葉に横パスを送ると、ゴール3メートルの位置から右足インサイドで難なく決める。千葉は、それまで姿を消していた。ベンチでは、千葉の姿を探し、「見つからない」コールが連呼されていた後の出来事だった。

5点目

  • また、同じ第4セット終盤、雨のGKの至難をしった誰かが、高く舞い上がるシュート性のボールを送る。GKは、キャッチしようとして指が滑り、身体胸部の位置からボールを正面に向かいトスしてしまった。そのトスのボールは、50センチ飛ぶとそこには千葉のFOREHEAD(おでこ)が待ち構えていた。千葉はなにも考えていなかったはずだが、我々は、それがヘディングシュートであることは分かっていた。

失点

  • 第4セット、GKのミキは、身体を投げ出して、ボールをセービングしたときがあった。ボールは全面に1メートル溢れ、芝に腰を取られた状態のミキはそのまま、1失点となった。後で、1−1=0の数式を知っているかどうか本人に確認したが、知らないという返事だった。

朝8時30分には、いつもの場所で集合した。
赤羽と大久保は、「試合は、前日の夜から始まっている」と体調管理の重要性を語り合っていた。
冷たいものは避けながら水分補給に努めなければならない。側でこれを聞いていた千葉は、「おれは朝5時まで温かい飲み物ので身体を温めていた」と呟いた。赤い顔をしながら。
当然、大久保と赤羽は、この日の采配を振るう水木に対し、腕をクロスして、大きく「千葉の体調=×」を伝達した。
前日までの酷暑と一転し、朝10時の保土ヶ谷は曇天。南からは、雨雲が迫っていた。
風が強く吹いていた。
初めは南から、そして巻くように風が動き出し、試合途中からは雨天となった。
水木が昨晩作ったフォーメーションは、あることはあった。しかし、無かったに等しかった。
好き勝手に攻め込んでは、ミキ本多大久保などは、集団就職の若者のように古里には戻らなかった。
水木は、第4セットになり、千葉は赤い顔の原因となった物資の除去に成功したに違いなと判断し、予定のまま、千葉をワントップにつけた。この采配は的中し、千葉は、第4セットで2点を決めた。
おまけにこの2点目は、
GKと約1メートルの距離で正対し、GKに正面からお辞儀をする姿勢で得点する
という、中年の模範となる礼儀正しいプレースタイルだった。当然ながら、啓子さんを初めとするベンチの観客を興奮させた。
試合後、10名は、大倉山の中華店で祝勝会をした。
ガスト、そば屋と満員で断られ、最後に行き着いたのがこの中華店だった。偶然、店では、既にヤタガラス8名も反省会をしていた。
バッカスの祝勝会では、まずこの日の会計責任者を千葉に決めた後で、歓談を大声で始めた。当然我々の声は、ヤタガラスには筒抜けだった。
千葉は言った。

  • 宮前の時代は終わった。
  • 俺は、仕事をしただけだ。
  • チョー気持ちいい

推測になるが、千葉は、こう言いたかったことは表情からよく分かった。

  • 点を取れば守備をしなくて良い、これは、メッシと石川と、俺ぐらいだろう

ともかく、サッカーでは、一人が幸せになると、つられて最低でも10人位は幸せになる。


バッカスの中華店での祝賀会は、ヤタガラスの反省会終了後も続いた。
エアコンはフル回転で動いていたが、立ちこめる熱気が優勢でなかなか全員を冷やすまでには至らない。それでも、部屋の中央にいた千葉のところにだけは、エアコンから真っ直ぐ冷たい風がながれてきていた。この日、千葉には風が吹いていた。
試合の印象とは別に、田口の派手なスリッパ(人工芝付)は、我々の印象に残った。彼もまた、印象的な選手である。
浴びせ倒しで一躍有名人となった大久保は、その日の対戦相手ヤタガラス18番との中華店で遭遇した。我々は、大久保がどのような言い訳をするか注目していたが、黙して語らず。流石、責任の逃れ方は中年の模範だ。
千葉は、宴会の席上、この日の2得点を「数年ぶり」と表現した。
しかし、今年1月15日の巣鴨での三菱UFJ信託チームとの試合で赤羽からの縦パスを受けて独走した1点があった。
量子力学では、「見ていない月は存在しない」。この法則に従えば、「忘れている得点は存在しない」ことになる。千葉がこの記憶無しのまま3ヶ月経過すれば、面倒でも、一つ記録を消さなければならない。
 

258 ヤタガラス戦

  • 日時  2014年8月23日
  • 場所  保土ケ谷
  • 結果  5対1
  • 得点  自然 庭野 ミキ 千葉
  • 参加者 19名
  • (50代)赤羽  レイ 山口 小野 泉谷 水木 大久保 本多 庭野 飯塚 田口 若青木 
    (40代)千葉 松田 浅川 ミキ 
    (30代)森 自然 
    (20代)駿介
  • 平均年齢  49.1歳

 
 

  • O60
  • 13塩見
  • 10 四元
  • 61倉田
  • 14石原
  • 09飯島
  • 17石川
  • 02赤羽
  • 15レイ
  • 07山口
  • 18小野
  • 21泉谷
  • 08水木
  • 55太田
  • 11大久保
  • 22本多
  • 20庭野

  • O50
  • 24西脇
  • 49仁科
  • 28小田切
  • 30田口
  • 39青木
  • 42千葉
  • 06大弓
  • 36中田
  • 32松田
  • 26宮前
  • 51浅川
  • 33市川
  • 29堀田
  • 44友利
  • 38ミキ
  • 45鈴木
  • 25森田

  • 040
  • 50遠藤
  • 48後藤
  • 31栗子
  • 34森
  • 16三上
  • 37苅谷
  • 40桝井
  • 23若井田
  • 35自然

  • U40
  • 19駿介
  • 69山階

  • レジェンド
  • 総監督
  • 大川
  • TD
  • 武田
  • 大木
  • 手島
  • 藤田
  • 古村