game192 of 大倉山フットボール倶楽部

192　193　ミニレインボーカップ(２０１２年３月４日）

第１試合：FCなかの戦

0対0

第２試合：FC南戦

2対0で勝利。

得点者は監督と堀田さん

若青木の伝言

本日のアップがてらの試合は優勝でした。
15時からは本格始動です。
大綱小でまた会いましょう。

三上投稿

三上です
昨日、2試合してきました。
1試合目のFCなかの戦は0対0
2試合目のFC南戦は2対0で勝利。
得点者は監督と堀田さん
今回のテーマは2試合5得点でした。
負けてもいいから攻め続ける
最近の試合でも攻撃的に動きました。
ほぼ全員がシュートを打ちました。
2試合目の後半は中盤を厚くし3バックシステムに挑戦。
ボール支配は圧倒しましたが得点ならず。
次のレインボーカップは12月だそうです
皆さまお疲れ様でした。

堀田からの投稿

２９番堀田です。ミニレインボーカップの報告です。
偉大な還暦プレーヤーが素晴らしいゴールを決めたのに、三上の報告があっさりすぎたので、匿名にてご報告致します。
その偉大なプレーヤーは、少し控えめに参加表明していた。
「見学」
見学とは、「見て」、「学ぶ」と書くが、見ることは出来ても、学ぶことがあるのだろうか…。いやいや、我々がその背中を見て学ぶべきプレーヤーなのに。
当日は、自然が年齢制限に気をつかっての辞退となった他は、予定通り現地でメンバーが顔を合わせることができた。同時に、横浜から大切に輸送されたシュウマイ弁当が確実に１つ余ること、この件が頭の片隅によぎった。
三上監督の号令により全員が集合、そこで、当日の戦術が先に言い渡された。
まず、メンバーの前に、今日の戦術を発表します。今日は、
1⃣この大会は過去にも得点が少ないので、シュートをたくさんうって多くのゴールを奪う
2⃣守備はFWも含め全員がハーフラインまで下がり、前線では一発でボールを取りにいかず、まず相手の前に立つ
以上を課題とし、今日は点を取るための攻撃的布陣でいきます、と。
この戦術を聞いた時、隣で少しニンマリとした選手がいた。
「じゃあ、ＦＷは俺以外考えられないな…」
一瞬、彼の口元が緩んだのを、私は見逃さなかった。
そして、第一試合の前半のメンバーが発表されたが、彼はサイドバックを指名されていた。
そんな彼に何て声をかけてあげられるだろう……
「大丈夫、大丈夫。君にはすばらしいスピードがあるじゃないか、スピードスター宮市のような。でも、サッカーの技術で言えば、宮市じゃなくて、今市、かな…」
だめだ、だめだ。そんなこと言ったらいつか、釣果との二重苦でその身を相模湾に捧げかねない。
第一試合は、終始互角の接戦だったが、バッカスの方が相手ゴール前での決定機を多く作った。ＦＷの二人と両サイドＭＦ、さらに真ん中の20番の果敢な攻めにより、「点を取る」というこの日の課題が簡単にクリアできそうな予感さえ漂った。特に後半は相手陣内でのプレーが多く、おそらくMFがセンターラインを越えて自陣でプレーした時間はなかったように見受けられた。
しかし、チャンスエリアで得たFKがゴールバーや壁に跳ね返される等、結局ゴールは奪えず、引き分けに終わった。
試合後の反省会がすぐに行われたが、左サイドバックで奮闘した彼は、一人充実した顔をしていた。
「俺のサイドからは一度も崩されなかったぞ…」
と言わんばかりに。
確かに彼の守るサイドを起点とした相手の攻撃は皆無だった。と同時に、彼のサイドを起点としたバッカスの攻撃も、少なかった。
彼は試合中常に二人以上の敵にプレッシャーをかけられている状況が続いていたが、彼は動じなかった。しかし、ボールがないところでキーパーの16番から次々に繰り出される指示には、すぐにたじたじになっていた…。
バッカスが優勝するためには、残りの試合を落とすことはできなかった。
三上監督はこの試合のために、２つの切り札を温存していた。
第２試合のメンバーが発表された時に、とうとうその切り札を出した。
「GKは◯◯、……、」
次々にメンバーが発表される中、どよめきが起こった。
「FWは14番」
三上監督が勝負に出た、と誰もが思った。
「そして次はDFを一枚減らして３バックでいきます…」
三上監督の、あくなき攻撃、への決断は、すぐに勝ちを意識した采配として全員に受け止められた。したがって、ＦＷだけでなくＭＦにもゴールが期待される雰囲気に包まれた。
その時、15番がその固くなった雰囲気を和らげてくれた。
「おい、お前たち、点取らないとシューマイ弁当はなしだぞ」
その時は、ゴールなし＝弁当なしを想像するのが普通のサッカー選手であるが、なぜか、それよりも「幻の１個」が気になり、次の試合へのモチベーションにとってかわることになる。
第二試合は、開始早々からバッカスの猛攻が炸裂した。ＤＦが1人いないだけでもこんなに違うのか、と感じた試合運びだった。
ついに、その時がやってきた。
再三にわたりサイドから崩しては、立て続けにコーナーキックのチャンスを得るバッカス。しかし、そのチャンスを決めきれずにいた前半開始５分過ぎだった。
左サイドにながれていたＦＷの22番が、絶妙なクロスを相手ゴール前に合わせる。低い弾道は相手ＤＦとキーパーの間を抜けるかに見えたが、その軌道上のニアサイドに、あの偉大なプレーヤーがポジションを取っていた。
その瞬間、わがバッカスの20代の選手でも出来ないような低い姿勢で、クロスに対して直角にその体を相手ゴールに預けていた。
ちょうど運良く後ろからその光景を眺めることができたが、完璧だった。ドンピシャでボールは相手ゴールへと吸い込まれたのは、言うまでもなかった。
その偉大なプレーヤーは、すぐに仲間に囲まれた。GKとDF以外の６人の選手がすぐ本人のもとに近寄り祝福できたことが、三上監督の教えを忠実に実践し前がかりで攻めていた証だった。
嬉しそうな笑顔を控えめに作っていたように見えたその偉大な選手は、意外にも、ゴールの瞬間にこんなことを口にしている。
「今日の三上の（俺をFWで使った）人選は、当たりだな…」
取るべき選手の得点は、チームを活気づけた。立て続けに猛攻を仕掛ける、バッカス。また左サイドから26番が絶妙なセンタリングを相手ゴール前へ上げた。
フィールド内にいた我々誰もが、22番のきれいなボレーシュートが相手ゴールに突き刺さる将来を予感し、共有できていた。もちろん、その瞬間の22番の身体は、４級審判の教科書に載っているフィールドプレーヤーのように、美しい確度に傾いていた。
しかし、あろうことかそこに突然、肉の塊が立ちはだかった。29番だった。誰もが22番のボレーシュートを期待してやまない状況を見事にぶっ壊し、何と肉の塊の上に乗っかった大きな頭で、ボールを相手ゴールはるか上に吹っ飛ばした。彼の額ではなく、ボールはその頭のてっぺんに当たっていた事実が、いかに無理やり22番へのアシストを邪魔したかがおわかりいただけるだろう。
でも、22番は冷静だった。何故なら、彼は、世界をまたにかけた男だったからだった。
同じ国際派でも、その場面を間近で見届けていた38番は違った。すぐさま、29番への猛抗議。
「今のは、ないよ〜。ほんださんがどフリーじゃないか。ちゃんと周りを見てろよ」
振り返れば、15分ハーフにもかかわらずこんなにCKの機会が多かった試合は、今まであっただろうか。
バッカスの２点目もコーナーキックのこぼれ球からだった。そのシュートはゴール左サイドに吸い込まれる形で、あっさり決まった。得点者はただただ、シューマイ弁当を確実に手に入れた、という安堵感を抱いた。幻のシューマイ弁当のことも、少しだけ頭をよぎったが、22番がどういう気持ちで自分のゴールを見てくれていただろうか、という不安がすぐその邪念を振り払った。
そう、彼は最後の静岡遠征で、自身のゴールをアシストしてくれた22番への感謝の気持ちを、今だに忘れてはいないのだった。
もう一つの今大会での課題は、全員での守備だった。第二試合は、３バックの布陣をしいた。もし、１枚増えたＭＦ陣が誰もピンチで戻らなければ、自陣は火の海となる。
第二試合後半も、攻撃の人数に勝り敵陣深くまで攻め上がる等、バッカスの優勢が際立った。
その中で、26番は今だにゴールを奪えず焦りがあった。病み上がりの身体にこたえたのは、フィニッシュに至らない苦しみではない。それは、相手にボールが渡った瞬間からフィールドに響きわたる、16番の自陣帰還命令だった。
バッカスFW・MF計７人が敵陣深く攻めこんでいる様は、心細いたった３人のDFとGKには、おそらくスカイツリーから眺められるであろう塔下の通行人くらいに見えていた。疲労した７人との間には、ちょうど大綱小グラウンドくらいのスペースができていた。そのスペースは、相手チームの攻撃の拠点として利用される機会がほとんどなかったのは、幸いだった。しかしながら、16番の自陣帰還命令の声を響かせるスピーカー的空間となったことが、災いだった。案の定、26番は必死の自陣帰還にその体力の大半を費やしたことは言うまでもない。
１勝１分の勝点４で、見事に全試合を終えた。優勝には他チームの結果を待つ必要があったが、シューマイ弁当を我慢する必要はなかった。試合後は、まだ早春とは思えない寒さを感じながら、ひとときの談笑が見られた。
その中での会話をお示ししておこう。
- ■シューマイ弁当を食べるといつも身体が冷える
- ■試合における自陣への戻りは、バッカスの永遠のテーマだ
- ■それにしても、いつもこんなにシューマイ弁当を買っているのに、どうして崎陽軒はバッカスのスポンサーになってくれないのか？
- ■そろそろ、長袖のユニホームを作ってはどうか？YCACみたいに濃紺にすれば、ナイター試合では闇の保護色になれる！
- ■フィンタカップも優勝したし、ユニホームに星をつけてもらおう。同じバッカスでも年代によって星の数が違うことになるけどね。
- ■どうせなら、胸には星じゃなくてシューマイにしたらいいのではないか。
こうして、大会の行方や試合の課題も全て忘れ、なごやかなランチタイムが続いていた。
その中に、一際美味しいランチをかみしめている選手がいた。その偉大なプレーヤーは、今日、還暦を迎えて初めて挑んだ大会で、見事にゴールを決めてみせた。まだまだ、その色あせない闘志と技術は、健在だった。

１９２　　なかの戦　

日時　　　　　　　３月４日
場所　　　　　　　東京都人工芝グラウンド
得点　　　　　　　０対０
得点者

１９３　　FC南戦　

日時　　　　　　　３月４日
場所　　　　　　　東京都人工芝グラウンド
得点　　　　　　　２対０
得点者　　　　　　監督　堀田

参加者１２名

監督　本多　ミキ　庭野　三上　大久保　堀田　宮前　松田　千葉　青木　田口

O６０
13塩見
10 四元
61倉田
14石原
09飯島
17石川
02赤羽
15レイ
07山口
18小野
21泉谷
08水木
55太田
11大久保
22本多
20庭野
O５０
24西脇
49仁科
28小田切
30田口
39青木
42千葉
06大弓
36中田
32松田
26宮前
51浅川
33市川
29堀田
44友利
38ミキ
45鈴木
25森田

０４０
50遠藤
48後藤
31栗子
34森
16三上
37苅谷
40桝井
23若井田
35自然
U４０
19駿介
69山階
レジェンド
総監督
大川
TD
武田
大木
手島
藤田
古村

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