146 神奈川区リーグ第1戦(かもめ)(2010年)

日時:7月11日 午後6時25分
場所:浦島が丘中
対戦相手:かもめ
結果 3対0
前半(25分) 2対0 (得点:OG、松田)
後半(25分) 1対0 (得点:千葉)
2010年度から、神奈川区シニアリーグに参加することとなった。
このリーグ参加要綱では、原則35歳以上、35歳未満3名、試合時間ハーフ25分〜30分。平均年齢50歳以上のバッカスからすれば、本物のシニア(50歳以上)も参加して肝試しが出来、且つ若手に活躍の場を与えるためのリーグ参加だった。
そして、このシニアリーグにおける指揮は、三上コーチが採ることが決まった。


試合結果

初戦の対戦相手は、一度フレンドリーマッチで対戦し、大久保・田口を熱くした「かもめ」。この日は、参加者が足りず、10名でバッカスと戦うことになった。しかし、若さとスピードで、人数のハンディを感じさせない一進一退のゲーム展開となった。

バッカスの初参加は、松田、市川。

若手ヤングエイジ枠からは、自然 駿介、井村ノリ、小野シュン。
オノシュン、井村ノリも、バッカス国際戦の初参加だ。

  • 前半の初得点は、シュンのシュート気味のクロスボールから。長めのクロスはゴール前で複雑な軌道を経てオウンゴールとなった。
  • 右ハーフの位置で張り続け、何度もシュンからドフリーのパスを受け続けた松田が、最後にはドリブルで上がり、何度目かのチャンスをやっとものにした。ただし、試合後の監督への熱い抱擁を忘れ、FWとしての最低限度の礼儀を忘れていたことは念のため記録しておこう。
  • 後半の又後半の最後のころ、大きく縦に蹴り出されボールがGK前で大きくバウンドしたことがあった。これを追いかけ、ボールに食らいつき、GKと1対1になりながらHDでシュートしたのは千葉。そしてオフサイドの判定を受けたことに怯まず、数分後に全く同じ展開で、余裕のヘディングを決めた。釣り逃がした魚を執拗に追いかける漁師かジゴロの執念のような動きだった。

そこで、試合後には恒例のインタビュー

シュン:

  • インタビュアー:なぜシュートをしたのか、自分の立場を分かっているのか
  • シュン:いや、あれはシュートじゃない。自分の立場は、学校では教えて貰っていないけど、バッカスでは教えて貰っています。

松田:

  • 11番:何度も右サイドでチャンスを作り、一人で突破したのは流石FW出身。初参加の国際試合で初得点は記録だね。でも、残念ながら松田さんの得点にはならないよ!
  • 松田:えっ
  • 赤羽:今年から、得点ランキングの方法を変え、ユニフォーム事にまとめることを検討している。今日、私の貸したジョニー2番のユニフォームで点を決めたので、ジョニー2番に1点ということになるかもしれない。
  • 松田:構いません、こだわっていませんから(といいながら、松田の顔は強張り、拳が震えていたので、この集計方法は断念することになった。)

千葉

  • レイ:久し振りの得点おめでとう。やっぱり、釣りよりもサッカーだよね
  • 千葉:(いろいろ喜びの言葉でFWの喜びを語った後で)
  • それでも、やっぱり釣りが好き(と、確かに言った。)

ある観戦記

登場人物 小野駿の父親小野 井村紀輝の父親井村
• 前半のボランチの位置には、小野駿、トップのFWには井村紀輝
• ある時、小野駿から井村紀輝に向かって縦にスピードのあるスルーパス
• 井村紀輝、瞬時に飛び出す。そして、紀輝は縦に20メートルは走る。しかし、ボールのスピードが若干勝り、ゴールラインを割る。
その時、観戦者から同時に大声が上がる。
小野:なにやってんだよ、追いつけるようなパスを出せよ!
井村:なにやってんだよ、ナイスパスには追いついてやれよ!
その時、周りにいた他の観戦者は、瞬時に思った

  •  家に帰ったら、「ナイスプレー」と言ってやれよ!

三上監督代行の心理描写

この日のスタメンやフォーメーションは、全て監督代行の三上が指揮をとった。
試合前の大綱小の練習は、選挙のために中止となり、5番武田自宅から見下ろせる位置にある公園に練習場所が移され、そこで練習しながら、三上は、その後に控えた試合のイメージを描いていた。
既に、スタメンやフォーメーションは決まっていた。試合直前に観戦専従を希望する我が儘な50代の希望も入れた。参加費に見合う出場時間も平準化できている。堅く守れるフォーメーションだが、攻撃の連携に向けた構想は、まだできていない。最後は個人技で得点を奪うしかない、これが不安材料だった。毎晩考え続けた試合展開を反芻しながら、陽気にはしゃいで公園の中を駆け回る中年を見つめ、三上は、公園のベンチで頬づえをついていた。
しかし、人生何が起きるか分からない。この公園での頬杖をついた思索は、完全に裏目に出た。試合グラウンド(浦島)に着いて、三上は思った。

  • 「何かおかしい、今日の俺、何か忘れている」
  • そして、その原因(財布の紛失)が分かると、今日試合に参加していない公園近くに住む武田に電話して、頼み事をした。

試合が始まる。右サイドバックの三上は、この位置でボールをコントロールして前線に待つノリと泉谷へ配球する予定だった。しかし、前線の2人が目に入らない。

  • 「なぜ見つからないんだ」

と心の中で何度も叫んだ。
前半17分頃のオウンゴールで初得点を上げたとき、シュンの蹴ったボールはゴール前で最後に誰に当たったのか一瞬見失った。誰のゴールかオウンゴールか、のどちらかだった。右サイドにいた三上は思った。

  • 「どっちでもいいよ、見つかれば」

その後続いて、右ハーフの位置にいた松田が駆け上がり2点目を入れる。監督代行の三上はその責任感からこう思った。

  • 「もし、これがないとすると、大変だ」

こうして、監督代行業を始めて経験した三上は、試合中試合に集中できず、たえず思索にふけりながら時々ボールを蹴り返ていた。
三上は、考えるだけでなく、呟きながら試合に参加していた。

  • 「見つからなければ、直ぐに妻に連絡しなければ。」
  • 「武田さん頑張ってくれ」
  • 「武田さん、コース取りを間違えるな。」

そして、何度も自分のプレーの不甲斐なさを振り返って叫んだ。

  • 「ちきしょう!」

三上は、試合後に携帯電話で真実を確認した。
武田:

  • 自転車で走り回り探したけど、財布は見つからなかった。
  • 公園だけでなく、大綱小との経路も含めて探したが、見つからなかった。

妻 :

  • 財布は、近所の人が届けてくれた。
  • そんなに慌てていて、中に何が入っているの?

さすがは、三上。
監督代行だけあって、大倉山の広い公園の空間の捜索劇を想像しながら、目の前のサッカーまで指揮していた。
 
(7/18)

146  かもめ戦 (神奈川区リーグ第1戦)

    • 日時       2010年7月11日
    • 場所       浦島
    • 得点       3対0
    • 得点者      松田 千葉 OG    
    •     
    • 参加者(15名)
    • 前半
      GK 西脇 DF 三上 自然 庭野 若青木
      MF 松田 シュン 市川 宮前 FW ノリ 泉谷 
      後半
      GK ノリ DF 三上 自然 庭野 若青木
      MF シュン(駿介) 山口 飯島 宮前 FW 千葉 松田 
      控え
      監督 赤羽 井村 レイ 小野 大久保
    • 初参加  松田 市川
  • O60
  • 13塩見
  • 10 四元
  • 61倉田
  • 14石原
  • 09飯島
  • 17石川
  • 02赤羽
  • 15レイ
  • 07山口
  • 18小野
  • 21泉谷
  • 08水木
  • 55太田
  • 11大久保
  • 22本多
  • 20庭野

  • O50
  • 24西脇
  • 49仁科
  • 28小田切
  • 30田口
  • 39青木
  • 42千葉
  • 06大弓
  • 36中田
  • 32松田
  • 26宮前
  • 51浅川
  • 33市川
  • 29堀田
  • 44友利
  • 38ミキ
  • 45鈴木
  • 25森田

  • 040
  • 50遠藤
  • 48後藤
  • 31栗子
  • 34森
  • 16三上
  • 37苅谷
  • 40桝井
  • 23若井田
  • 35自然

  • U40
  • 19駿介
  • 69山階

  • レジェンド
  • 総監督
  • 大川
  • TD
  • 武田
  • 大木
  • 手島
  • 藤田
  • 古村