１０６　師岡ヤタガラス第９戦(２００７年）

 日時：６月３日
場所：等々力第一グラウンド
試合結果

• 1 バッカスＡ（主審加藤、ＧＫ西脇）　　０対０
• 2 バッカスＢ（主審加藤、ＧＫ西脇）　　１対０　得点石川
• 3 バッカスＡ（主審小野、ＧＫ加藤）　　１対２　得点飯島
• 4 バッカスＢ（主審泉谷、ＧＫ加藤）　　１対０　得点小野

合計　３対２の僅差で勝利
バッカスＡ（49.8歳）/ 　バッカスＢ（48.1歳）
６月３日日曜日　等々力第１グラウンド
正午から午後２時までの２時間、２０分の４セット
グラウンドは、芝の養生のためにサイドが約１５メートル程度狭められ、変則の細長い形状であった。しかし、両チームとも参加者多数のため、いや芝のグラウンドであったため、１１対１１の試合を実施した。
バッカスは２チーム編成となり、監督の最初に呼び上げるメンバーが、バッカスＡの栄えある代表先発スタメンとなった。師岡は、学童父兄の新加入が相次いだらしく、新鮮なメンバー構成となり、スピードのあるメンバーを前線に置き、また宮前に対してマークを付けるなどの戦術を練って、約半年ぶりのこの日の試合に臨んだ。

第１セット（バッカスＡ）

この日飛び入りの参加となったケビンは、慣れないＤＦながら、左サイドバックで体力を生かして師岡ＦＷのボールを何度も奪い、そして得意のステップを踏んでから大きくクリアー。課題は、オフサイドを誰が英語で緻密に教えるかだ。右サイドバックの武田は、この日は縦に長いグラウンドのため、オーバーラップをせずに守備に専念した。

第２セット（バッカスＢ）

最初は、ハーフの連携が上手く取れず、なかなか石川にボールが繋がらない。開始１４分過ぎ、中央で動く宮前に相手ハーフ数名が同伴出勤。そこに生まれた空き地を独り占めしていた水木は、遠く左前方にいた石川に正確なロングパスを送ると、石川のドリブルとシュートが生まれバッカスの初得点となった。

第３セット（バッカスＡ） 

Ａチームから庭野と小野が下がり、駿介とシュンが加わった。開始早々、中央から赤羽が左サイドにいた泉谷にパスを送ると、泉谷は、左足で、ゴール前で待ちかまえていた塩見と望月にゆったりとしたクロス。四元の蹴るハエの留まるマッタリクロスほどではないが、泉谷のクロスは中高年には極めてヘディングのしやすいボールだった。ところが、このボールはゴール前を通過して惜しくもファーにこぼれた。するとそこには、見事なポジショニングか偶然かは不明だが、飯島がいた。そして、待ち伏せていただけでなく、飯島は、サッカー選手らしくボールをきちんとコントロールし、相手ＧＫを見つめながら余裕の右足インサイド。これで２対０、バッカスＢの誰もが予想もしていないＡチームの得点だった。
ところが、この失点で開き直った師岡はその後攻勢を強め、センターの千葉や右サイドの武田などと１対１の勝負を挑みだした。そして、立て続けに２失点。

第４セット（バッカスＢ）

開始早々右ＦＷの小野は、ゴールライン付近から角度の無いシュート、そして、今度は宮前のクロスをＧＫの頭上を越えるロングヘッドで、この日の３点目。これが決勝点になった。師岡は、足の速いＦＷを前線に置いて徒競走勝負に出たが、若青木と庭野がこれを凌ぎ、山口と四元も大過なく４０分を過ごした。

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バッカスメンバーのモチベーションは、師岡に勝つことではなかった。AがBより、BはAよりも良い成績を上げることだった。
ところが、第３セット早々の飯島の得点が、Ａチームのリズムを崩した。「このまま終われば、（師岡にも勝てるかも知れない。）」
こうした思い上がりによって、Ａチームは心の中の戦いの相手を師岡ヤタガラスに変更してしまい、大切なモチベーションを崩し、ずるずると２失点を喫し、第３セットでは１対２で逆転されたのである。