７０　小野の危機脱出（２００４年）

日時：１２月１１日
場所：下高井戸運動場（人工芝）
相手：杉並四十雀２０分３本
試合結果：３対２
第１セット　２−０（大久保　泉谷）
第２セット　１対０（飯塚）
第３セット　０対２

試合は、下高井戸運動場の人工芝グラウンドで、午後１時から２０分ハーフの３セット

第１セット　２−０（得点　大久保・泉谷）
大久保のゴール正面からのゆったりとしたシュートが、ＧＫのゆったりとした反応を招き、最初の得点となりました。
その後で、ゴール前の混戦で大きく弾むボールを巡ってＧＫとジャンピング競争となり、泉谷の頭上に栄冠が輝きました。
第２セット　１−０（得点　飯塚　）
何度も右サイドを駆け上がっていた飯塚は、総監督めがけてクロスを送り続けていましたが、ある時何を間違ったか、弾丸のクロスをＧＫ目がけて送ってしまいました。もちろん、誰のヘッドにもあたることは出来ず、仕方なく飯塚の得点となってしまいました。
第３セット　０−２
最初の失点は、ＧＫ堀田時代のもの、次の失点は宮前時代のもの。

TDへの報告

杉並四十雀は優に５０歳を超えた平均年齢で、７３歳のメンバーまで揃えていました。
杉並四十雀は、パス回しが的確で、繋ぐサッカーに徹底していました（ただし、杉並四十雀１７番内田さんは違いました）。
これに対し、バッカスの攻撃パターンは、キックアンドラッシュ、縦パス２つで終わり、これでした。
以下、この日の試合の印象をお知らせします。

背番号１７と１０について

杉並四十雀１７番は、巧みなドリブルと球捌き、ヒールパスも秀逸で、ボールを持つと執拗にドリブルを仕掛けてきました。背番号１７番とは、どのチームでも、こういうエースを置くことがサッカーの決まりなのでしょうか。
他方で長身の杉並四十雀１０番は、６０歳を少し前の年齢ながら、縦にも速く、トップの位置でボールキープも見事でした。
これに対してバッカス１０番は、この日もＤＦとトップの二股でしたが、試合後監督はから「四元さんの真骨頂はその守備力で、守りなら安心して任せられる。だから、今後はＤＦに専従した方がその類い希な能力を生かせるのではないでしょうか」と説得されましたが、この賞賛の言葉をＦＷ失職の言葉と錯覚し納得していませんでした。

宮里さんにご意見をお願いします。

バッカスはいつものとおり、４バックをとっていました。しかし、ゲーム中にはいつも３バックになっていました。これは、左サイドバックに入った宮里さんが、途中で左ハーフ、左ウイングへと転出してしまった結果です。
劣勢の時には勿論戻ってきていましたので、被害は他のＤＦに不安感を生んだ程度で実害はありませんでした。それに、にこにこ顔でサイドに張ってボールを待っている宮里さんを見ると、誰であれ、「戻れ」、などとお願いすることも出来るはずはありません。この日後ろから強面の指示を出していた仁科ですら、宮里さんのポジションだけは特別扱いでした。問題は、サッカーを熟知した宮里さんが、優れた戦術眼から意図的にこのようなポジションチェンジを行っているのか、それともＦＷの位置には桃源郷が待っていると確信しているのか、それが分からないことです。

監督の活躍について

この日の試合で、監督は３セットともフル出場で、ボランチまたはトップ下と下働きをこなし、生き生きと走り続けていました。「同年代には負けられない」そんな気概を感じる動きでした。でも、これは、錯覚であることが試合後判明しました。
ある日、午後１１時頃東横線で帰宅途中、監督は二十歳位の若者から座席を譲られたそうです。勿論、プライド高い監督は、この申し出を即時に断りました。その時監督は、只断るだけでなく、もう少しでこう言い出すところだったそうです。
　　　　　　　５０メートル走をして、俺が負けたら座席を譲られてやるよ。
「勝負をしてくる奴には、誰にも負けたくない」これが監督の真相でした。

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