19 暮れの FCだるま 2連戦(1999年12月26日)
(1試合目)
この日、午後1時〜4時都田公園で、FCだるまと30分前後半の試合を2連戦した。
この試合は、昨年バッカスに破れて厳しい1年間の練習に耐え抜いたFCだるまからの挑戦状で始まった。
この日、バッカスのシニアパートナー
- 会長
- 総監督
- 仙台支部長手島
- 藤田
- 大川
の5名の参加を見ている。
相手チームの平均年齢は予想以上に若く、また一人一人の技能を比較しても到底バッカスが対戦して勝てるようなメンバー構成ではなかった。
そのため、後半になるに従い、バッカスも若輩を多数参加させ、最後には平均年齢39.5歳というまれにみる若い年齢層で戦うことになった。
試合展開
第1試合前半 3対0
会計大久保のシュートがゴール前にこぼれると、走り込んだ5番武田は、ラック状態から足で玉を掻き出し、そして蹴りこんだ。いわゆるスクラムハーフの技だ。そして今年、何度も見たシーンだった。
それにしても、何度見ても5番の得点シーンの判定は難しい。5番にゴールシーンを奪われた会計は、その後立て続けに2得点、ミキとのコンビが冴えた。一度は、右足でも決めている。
会長だって元気だ。既に今年1得点決めている会長は、得点慣れした動きでゴール右方向を駆け回っていた。
この前半では、ハーフはボックス型を取ったが、
「前半はボックスの中盤で構成します」
という試合前のTDの言葉の意味を理解したメンバーが何人いたか不明だ。
しかし、全員知っている振りをして頷いたのは、さすが世慣れた中年の仕草だ。
DFはどうか、7番藤田のポジション取りの才能については観戦者を感心させた。左ではベベットが地味な仕事をしていたが、ハーフエーラインを跨ごうとしないのは不整脈の影響か、それとも家庭のしつけの問題か。そして、お馴染み10番は、3得点後にやっと活気づき、自慢の喉を聞かせてくれた。
そして、声の先には、いつも5番がいた。
第1試合後半 0対0
ベストイレブン補欠組によって構成された後半は、試合展開がFCだるま優勢のまま進展した。10代の選手を多数入れ替えるなどしたFCだるまは、何度もバッカスゴールを襲ったが、総監督は、堅く守り、無失点で終了することが出来た。
(2試合目)
この日、午後1時〜4時都田公園で、FCだるまと30分前後半の試合を2連戦した。
第2試合前半 0対1
DFに入った浅木は、両足痙攣の不安の中、何度も得意の左足でクリアーボールを蹴っていた。
失点場面は、ハーフからのハイボールがDFライン上を大きく跳ね上がる中、相手FWがこれに上手く体を入れてシュートしたもので、けっしてキーパー(加藤)のミスではなかった。加藤は、「なぜ俺がFWでなく、ここでキーパーをしているのか」ばかり考えていた。
第2試合 後半 4対0
柳が、最初に得点し、続いて石川・石川・三上の順で、バッカスFWの真価を見せ大勝した。
特に目を引いたのは、5番のFWの位置でのディフェンスであり、9番のDFの位置でのディフェンスであった。
総監督は、背番号35番を付けて前線に張っていた。4点目のシーンでは囮となって三上に対しゴールをプレゼントした(と本人は言っていた)。
勝因1 ベストイレブンだ
18日に開催されたバッカス1999年度忘年会で選出されたベストイレブンは、全員の参加となった。(そして、石川を除く全員が、第一試合前半のスタメンとなっている)
表彰式から一週間経ち、家庭でも職場でも本年度のベストイレブン選出に祝福され続けた彼らは、この日は「ベストイレブン選出が間違いではなかったことを証明しよう」という動機付けも加わって試合に参加していたに違いない
さらに第一試合後半から試合に出場したベストイレブン補欠組9名は、「ベストイレブンがなんぼのもんじゃ」を合い言葉に、より一層モチベーションが高かった。
でも、こんな飴と鞭だけで動くほど中年は単純でなく、勝因としてはまだ不完全だろう。
勝因2 ご臨席
FCだるまは、勝利を確実にするために、10代の若手を多数使い、1年越しのリベンジに闘志を燃やしたが、この試合は、バッカスにとっても特別な試合であったことは伏せられていた。勿論、バッカスの諸氏にもだ。第1試合開始早々、ドリブラー石川を従えて来場した方がいた。バッカスのストライカーにしてベストイレブン、そしてドリブラーの称号を持つ同氏が自らエスコートを迫られるほど大事な方だった。
当初は、17番の内儀という触れ込みであったが、寒空の中、膝を崩すこともなく2時間以上も静かに観戦し、そして、その間にあくび一つしないでバッカスの試合を見続けることの出来る精神力は、常人のなせる技ではない。しかも、その立ち振る舞いは気品に溢れ、試合後声を出し続けて疲れた10番にコーヒーを振る舞うなど、バッカスの中で押さえなければいけない人間関係にも知悉していたではないか。これは、完全に内儀の範疇を超えていた。
この日バッカスが、非常に若くて強いFCだるま相手にも勝つことが出来たのは、実は、この令婦人のご臨席が強く影響していた。
勿論、ドリブラー石川は、この令婦人の関心を引こうとこの時とばかりに動き回り活躍したのも事実だ。しかし、それ以上に重要なことは、実は、中年は人目を気にする。その人目が美人であれば尚更ということだ。だから、ご臨席した令婦人を見ようと絶えず視線を動かすことになったその結果、偶然にグラウンド内の視野が確保され、ポジショニングが成功した。
勝因は、きっとこれに違いない。
勝因3 赤い尻
飯島は、スライディングをして、尻を真っ赤に染めた。でも、これは勝敗はもちろん、ゲーム展開にも全く関係ない出来事だった。
19 FCだるま戦
- 日時 1999年12月26日
- 場所 都田公園
- 得点 3対0
- 得点者 武田 大久保2
20 FCだるま戦
- 日時 1999年12月26日
- 場所 都田公園
- 得点 4対1
- 得点者 柳 石川2 三上
- 参加者 20名
- 藤田、総監督、TD 飯塚、大川、加藤、大木、武田、朝木、手島、許
四元、監督、飯島、石川、赤羽、泉谷、大久保、三上、ミキ - 平均年齢 39.5歳
- O60
- 13塩見
- 10 四元
- 61倉田
- 14石原
- 09飯島
- 17石川
- 02赤羽
- 15レイ
- 07山口
- 18小野
- 21泉谷
- 08水木
- 55太田
- 11大久保
- 22本多
- 20庭野
-
- O50
- 24西脇
- 49仁科
- 28小田切
- 30田口
- 39青木
- 42千葉
- 06大弓
- 36中田
- 32松田
- 26宮前
- 51浅川
- 33市川
- 29堀田
- 44友利
- 38ミキ
- 45鈴木
- 25森田
-
- 040
- 50遠藤
- 48後藤
- 31栗子
- 34森
- 16三上
- 37苅谷
- 40桝井
- 23若井田
- 35自然
-
- U40
- 19駿介
- 69山階
-
- レジェンド
- 総監督
- 大川
- TD
- 武田
- 大木
- 手島
- 藤田
- 古村